種の購入!その前に。
前回の記事に引き続き、種を発芽させて育成していこうという流れの中で、課題も明らかになってきたので、ここでまとめてみたいと思います。
② 購入する種の選定
先ずは、種から育てるための知識を習得して、それから最初に購入する種の選定へと進んでいきたいと思います。
種から育てるために必要な知識
知識その1 種にも「一年草」「二年草」「多年草」「宿根草」がある
苗と同じように、種にもそれぞれ「一年草」「二年草」「多年草」「宿根草」の種があります。購入するときには、どのように育てたいのかを考えながら種類を確認して購入するようにしましょう。
「一年草」「二年草」「多年草」「宿根草」の違いについては以前の記事に纏めてありますので、ご覧ください。

知識その2 種には植える時期が決まっている
種には、春まき用、夏まき用、秋まき用、冬まき用と撒く季節が決まっています。大きく分けると「春まき」「秋まき」に分けることができます。
春まき
春まきの種は発芽適温の時期が長く、4月中旬から7月の梅雨あけまでに種をまきます。苗を育てるのが温暖な時期に当たるので、失敗が少なくなりやすい。一般に発芽適温20℃くらいの草花です。25℃以上の熱帯性の草花は、温度が上がる5月以降に種をまき「夏まき」と呼ばれます。
秋まき
秋の種まきの適期は短く、9月上旬から10月上旬までで、発芽適温が15~20℃です。時期が早すぎると暑いために発芽できなっかたり、生長が早すぎて途中で凍害にあうことがあります。種まきが遅れると、生育条件が悪くなります。
知識その3 種にも消費期限がある
食品に賞味期限や消費期限の表示が義務付けられているように、一般に販売されている種袋を見ると「有効期限」と書いてあります。種は必要な環境が整うと発芽しますが、発芽条件が整う以前は、発芽に備えて、種の内部に蓄えられた養分を消費しながら、生き続けます。しかし、その養分を消耗し尽くせば発芽力を失うことになります。この「種の有効期限」は、植物の種類や保存条件によって異なります。一般的に、高温多湿の環境下で種を保存していると、その寿命は短くなることが知られています。種にとって快適な、冷涼で乾燥した状態で保存してあげると、種事態のエネルギー消費が抑えられるので長持ちしやすくなります。ただし、その植物が熱帯のものか、寒冷地のものか、その種類によって最適な保管温度は異なります。
つまり、種の状態だからといって、いつまでも保存しておいても良い訳ではなく、有効期限の間に使い切ることが大切になります。
種を上手に発芽させるコツ
種を上手に発芽させるには、いくつかのコツがあるようなのでまとめてみます。
種を上手に発芽させるコツ
- 種にはそれぞれ、固有の発芽温度がある。
- 発芽温度を考慮した時期に種まきをする必要がある
- 種には発芽に光が必要な好光性種子(こうこうせいしゅし)と、光に当たると発芽しにくくなる嫌光性種子(けんこうせいしゅし)がある。
- 好光性種子、嫌光性種子を考慮しながら覆土の量を決める
- 種は一度水分を吸収した後に、再度、乾燥させると発芽率が下がってしまう。
「種の購入!その前に」のまとめ
種を購入して発芽させていくには、いろいろ気を付けなければならないことが分かりました。以前の記事でもご紹介した秘密兵器「愛・菜・花」も、そろそろ家に届けられる頃なので、いよいよ種を購入してみたいと思います。「愛・菜・花」については、こちらの記事で詳しく書いております。

「愛・菜・花」が買えるお店
「愛・菜・花」を買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
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