今回、ガーデニングをしようと思い購入したこの土地には木造の建物がついていました。不動産の販売情報では「売り土地」で出ていたのですが、建物が古くそのまま住むには需要が無さそうということでそのような売り方になっていたそうです。
建坪は約63㎡ほどで、登記簿を確認すると昭和42年(1967年)に建てられたことになっています。
外壁は金属製のサイディングで、数年前に張り替えたものと思われます。
地元の建築会社さんと建物の状況を一緒に確認したところ、それほど大きな損傷個所はないということなので、ここで一回、手を入れてこの建物を再生してみようという気持ちが大きくなってきました。
実は、この土地を含む周辺の地域は現在、市街化調整区域に指定されています。なので、新たな住宅の建築はできません。しかし、この建物ができた昭和42年当時、この地域には都市計画が設定されておらず、それ以前から建っていたこの建物はその後に制定された市街化調整の制限を受けずに現存しているということになります。
では、今後、この建物を建て替える必要に迫られた際には、もう建て替えができないのか?ということですが、答えは「新築で建て替えることが可能」になります。建て替える前に市役所の建設部に届け出を提出することで可能になるのです。よって、この土地は市街化調整区域でありながら、永久に建物を維持することが可能になります。
それでは、万が一不可抗力により申請を提出していない状態で建物が滅失した場合はどうなるのでしょうか?例えば地震や津波で倒壊、火災で消失などの場合も想定しておかなければなりません。いくら建物の対価として地震保険や火災保険で金銭補償されたとしても再建築ができなければ意味がないからです。早速、その旨を市役所に問い合わせたところ、「そのような災害の場合は、事前に建て替えの申請ができる筈もなく、事後速やかに申請してもらえれば建て替えの許可が下りる扱いとなります。」という回答を頂きました。
このやり取りは、購入前の検討段階で確認しており、この土地建物の購入を決断するに当たっての大きな要素となりました。
何事においても、大きな決断をするには充分な事前調査が大切です!
安心して建物にエネルギーを注ぎ込む環境が確認できたところで、
現在の間取りは、このようになっています。
3DKといった間取りです。
玄関は、
懐かしさの漂う景色です。
そして、玄関から左を見ると、ダイニングキッチン。
内部はこのような感じです、
流し台と換気扇が懐かしい昭和の空気を漂わせています。
廊下を挟んでリビングと和室があります。
もう一部屋の寝室は、四畳半の和室です。
そして、かなり暗い廊下があって、浴室、洗面所、トイレにつながっています。
浴室と洗面所。浴室の床はコンクリートの打ちっ放しです…
なんと、風呂の燃料は石炭です…
画像は控えさせて頂きますが、トイレは汲み取り式のいわゆる「ポッチャントイレ」という仕様です。
全体を見渡したところで、リフォームのイマジネーションが湧いてきました。早速、製図ソフトで間取り図を描いたのがこの図面です。
工事内容は大きく、次の通りです。
- 間取り変更(壁の撤去及び造作)
- 壁、床、天井の張替え
- 和室小上がり造作
- 囲炉裏テーブルの導入、排煙ダクトの制作設置
- バーカウンター製作
- 照明設備、電源変更
- 断熱材施工
- 暖房設備増強
- ブレーカー増設
- 浴室、ユニットバス仕様
- システムキッチン導入
- 灯油ボイラー導入
- トイレの簡易水洗化
- 外壁、屋根塗装
といった項目になります。
少しでも、経費を抑えつつ進めて行きたいと思います。
さて、色々と考えなければならないことが多くなりそうです。
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