今回は、コスト面や草花の育成スピードアップを目指して、苗ではなく種を発芽させていくという戦力のもとに購入した「クリーピングタイム」の特性を調べてみたいと思います。
クリーピングタイムの特色
クリーピングタイムは、ヨーロッパ、北アフリカ、西アジアに分布するシソ科の多年草です。北海道や本州、九州にも仲間が自生しています。その中でもクリーピンクタイムは、地面を這うように広がる匍匐(ほふく)性の品種です。ガーデニングではグランドカバーとして利用されます。クリーピングタイムの花期は4月~6月で、花径5㎜程度の小さな花を多数咲かせます。クリーピングタイムは、暑さと寒さのどちらにも強い性質をもっていますが、湿気や霜、冷たい風は苦手です。
栽培環境
日当たりが良く、水はけの良い場所が適しています。日当たりが良い場所で育てると葉の色や花付きが良くなります。
冬越し
耐寒温度は-10℃程度です。寒さには強い性質で、北海道での植栽も可能です。
特に越冬の対策の必要はありません。
夏越し
高温多湿の環境が苦手なので、花が一段落したら、切り戻しをします。
水やり
乾燥気味な環境を好むので、庭植えの場合は、降雨のみで大丈夫です。
乾燥の程度を見て適度に水やり行って下さい。鉢植えの場合は、用土の表面が乾いたら水やりを行います。冬は生育が鈍るので、水やりの回数を減らし、乾燥気味にします。
肥料
自生地は砂地や砂利などのやせ地で、多くの肥料は必要ありません。庭植えの場合は、春に少量の緩効性化成肥料を施します。鉢植えの場合は、育成期に少量の置き肥をするか、定期的に液体肥料を施します。
植え付け
庭植えの場合は、あらかじめ用土に苦土石灰を混ぜて土壌を中和し、腐葉土を混ぜ込んで、水はけの良い用土を作って下さい。鉢植えの場合は、市販の培養土を使用します。
増やし方
挿し木、株分け、種まきで増やすことが出来ます。
挿し木:適期は5月~6月で、若い枝を10cm程度の長さで切り挿し穂にします。下の葉を取り除き、水揚げをしたら、挿し木用土に挿します。
株分け:適期は春と秋です。掘り上げた株を分けて植え付けます。
種まき:播種時期は、春と秋です。
発芽条件
クリーピングタイムの種の上に土はかぶせなくて良い。撒いた後は、とにかく種を乾かさない事がポイントです。種はポットや播種箱に、種が重ならないよう注意して蒔きます。種が非常に細かいので、水やりは底面給水で行います。
種まき 温度 18〜23℃
成長 温度 15度〜25度
クリーピングタイムのまとめ
クリーピングタイムは、暑さと寒さのどちらにも強い性質をもっているので、北海道での庭植えでも十分成長していくのではないかと思います。横に広がって成長していくので広い面積を埋めるのにも適していそうです。
クリーピングタイムの種が買えるお店
クリーピングタイムを買いたい場合は、販売店をのぞいてみましょう!
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