【植物の育ち方の違い 】一年草・二年草・多年草・宿根草について

ガーデンノウハウ

草花の育ち方の特徴

草花には、越冬の仕方や花の付け方の違いによって次の4種類に大きく分けることができます。

【育ち方の違いによる分類】
 ・ 一年草
 ・ 二年草
 ・ 多年草
 ・ 宿根草

ただし、地域によっては冬季間の気温や霜の状況などで同じ種類の草花であっても扱い方が違ってくる場合もあります。

一年草

一年草は、種を蒔いたその年のうちに発芽し、花が咲き、種をつけ、枯れる植物です。花をつけるとその年の冬を越すことはできません。一年草からは種が良く取れて、翌年は種から新しい株を育てることができます。花を咲かせている期間は短いものが多いですが、花は鮮やかで大ぶりで、花付きも良いです。

二年草

二年草とは、最初の1年目は花を咲かせずに根、茎や葉が成長し、翌年以降に開花し、2年以内に枯れる草花のことを言います。秋に種を蒔いて越冬し、翌年の春から夏にかけて花を咲かせる草花も二年草と呼ばれることがあります。

多年草

多年草(たねんそう)とは、植え付けから開花、その後に果実をつけ、種子をつけるという植物のサイクルを2年以上繰り返して継続する植物のことをいいます。多年草は冬でも基本的には葉が枯れずに残っています。本来は多年草の性質を持っているが、寒冷地では冬に枯れてしまう植物は一年草に分類されることもあります。本体はまた次の年も元気に育ち、とどんどん増えて広がっていきます。

宿根草

宿根草(しゅっこんそう)も基本的には多年草として毎年成長を続けていきますが、多年草とは違い、冬には地上の葉や茎を枯らします。しかし、土の中で根の部分が成長し、暖かくなりだしたら再び大きく育ちはじめ、花を咲かせます。
植えてから株が大きく育つまでに時間がかかり、最初のうちは花も小さくあまり花付きが良くないことが多い植物ですが、数年数が経って株が大きくなると豪華な花をつけるようになる品種もあります。

まとめ

【草花の性質での分類と特長】

短所 長所
 一年草 1年で枯れてしまう 大ぶりな花を咲かせる
種がたくさん取れる
 二年草 花が咲くまでに2年かかる
2年目で枯れてしまう
大ぶりな花を咲かせる
種がたくさん取れる
 多年草 株が大きくなるまでに期間が掛かる 寒い期間も葉を付けている
毎年、咲き続ける、花期も長い
 宿根草 株が大きくなるまでに期間が掛かる 毎年成長を続け、花を咲かせる、
花期も比較的長い

【草花の性質での分類と主な品種名】

 一年草 例)アサガオ、キンセンカ、センニチコウ、ニゲラ、ネモフィラ、ロベリア、ヤグルマギクなど
 二年草 カンパニュラ、ジギタリス、スカビオサ、ツルムラサキなど
 多年草 アキレア、オダマキ、キキョウ、ゲラニウム、ゼラニウム、ブライダルベール、ミヤコワスレ、ヤブランなど
 宿根草

ガーデニングの主役である草花には、成長の仕方や越冬の仕方により分類があることが分かりました。年間を通じて花々が咲き続けている見ごたえのある庭を維持していくためには、これらの性質の異なった草花をバランスよく配置していくことが重要になってくるようです。
庭全体の組み立てを考えていく際には、成長を続け、毎年株が大きくなっていく多年草や宿根草で全体のボリューム感を作り、一年草や二年草の華やかで大ぶりな草花でアクセントや変化を付け加えていくような組み立てが良いのではないかと感じています。






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